お互いにあの頃と違っていても

生活リズムがひっくり返ってしまって、ニキビ(痛いやつ)がみっつできた。お口の右上にできた赤いのを見て、ここにほくろがあれば色っぽいかな、なんて思った。

 

BUMPがCDTVに出ていたのを見た。 

ブラウン管の前で評価されたくない、と言っていたBUMPが、30分も液晶テレビの中で歌う。あたしはBUMP OF CHICKENに対しての、こんな風な厄介な気持ちをどうしても捨てられない。

30分も枠があるなら、あの曲やあの曲も聴けるかな、と思っていたけど、BUMPの4人が1番しっくりきたと言っていたセットリストはほとんど20年代の曲だった。あたらしい曲をそうやって演奏できることってきっとすばらしいんだろう、と思いながらみていた。BUMPの4人がしっくりくるなら、それがどうしたって正しい。

ここにお兄ちゃんやあの子がいたらなんて言うだろう。友だちのあの子、BUMPが18祭に出たとき、目も当てられない、と言っていて、さすがにウケたけど、ちょっとわかるなと思った。わたしたちは、これといった特技もないし、自分をアピールするのが苦手だ。18歳の人たちが眩しくてわたし、どうしようもなく苦しくなってしまった。そんな自分が惨めだから、わたしたちはBUMPに対して、変わったね、と言った。

わからない。わたしはsailing dayを歌う藤原基央の眼差しが大好きだった。ほんとうに大好きだった。

一緒に見ていたお父さんが、rayやアカシアや天体観測を下手くそにハモるのが、すごくいやで、ここは実家だな、と思った。rayなんて、あたし本当に大好きなのにな。だけど、お兄ちゃんがCDを買ったrayとあたしがCDを買ったアカシアが聴けたことを嬉しそうにしていて、なんか、許してしまった。それと同時に、ぐちゃぐちゃな気持ちも、ちょっとほどけた。

 

ニキビは治った。だけど苦しくて、涙が出ない日はない。LINEを、途中まで打って、ぜんぶ消した。負担をかけたくない。だけどさびしい。家から出られなくて誰とも話せない。あたし、死にたいのかなあ。完全自殺マニュアル、買っちゃった。家族に見つからないようにしなきゃ。かなしい!くるしい!たすけてほしい!だけど何して欲しいの?て聞かれたら黙っちゃう。わかんない。連れ出して欲しい。でもだれも、連れ出してくんないから、わたしは自分で高速バスを予約する。遠くに行っても帰んなくちゃなんない。明日、てか今日はテスト。。ひっくり返った体内時計がジリリリリ!て暴れてる!ここは退屈迎えにきて、の門脇麦ちゃんが、すごく好きだ。橋本愛ちゃんもすき、主題歌のフジファブリックもすき。もちろん原作の山内マリコさんの小説も、だいすき。あたしの街にのびている国道は、どうやらランジャタイの国ちゃんの地元まで繋がっているらしい。どうやら、まっすぐ、のびているらしい。家電量販店ラーメン屋ホームセンタードラッグストア……が永遠に続くつまらない国道をまっすぐゆけば、国ちゃんの地元まで辿り着けるらしい。ラジオでその道のなまえが出てきたとき、うれしかった。どこへだって行けると、錯覚しそうだよ、ねえ国ちゃん。国ちゃんひとりになった伝説のひとりぼっち集団、すごくおもしろくて、カップうどん食べながらケラケラ笑っちゃったよ。さいきん少しずつ、ラジオの面白さがわかってきて、いろいろ聴いてる!いちばん大好きで、わたしにラジオの面白さを教えてくれた真空ジェシカのラジオ父ちゃん!笑っちゃうから、マスクつけてないと聞けない。笑いをこらえるって、すごい幸せなことだな〜

好きなもので、ごまかしごまかし生きてるよ!好きだと思ったものを愛し抜けるだけの力は持ち合わせていて、よかった!愛したものがどんな風でも後悔したこと一度もないから、愛せる場所に身を置けるように、がんばるのみ!だ!