たしかなひかり

かすかな光

書けない

言葉がつるつるすべって抜け落ちてく。

明日願書を出しに行くから、編入学理由と、退学に至るまでの経緯と、退学後の状況を書かなくてはならない。あたしの今までもこれからも現在地も、直視するのが怖い。一文字も書けずに、机にうつ伏せて泣いてる。いつもいつも、助けてほしいと思ってる。

わたしはもはや悲しくなんかない。ただひどく疲れていて、頭がいたい。雨音聞いてると、死んじゃいそうになる。

サボテンが黄色くなっているのに気づきながら、気づかないふりをしていた。大切にするのは下手でも大切だってことはわかってるって、BUMPも言ってたし、きっと今は守れないものはそれを知るだけでいいからって、ソングバーズも言ってた。

寒い。やっぱり書けない。誰にも相談ができない。いろんな医者やカウンセラーさんや相談機関に頼ったけど散々打ちのめされて、わたしもう疲れちゃったよ。あなたは優しいから。わたしは、自分の苦しみを誰かにわかってほしくてたまらないよ。慣れか諦めかわからないけどわたしはもう悲しくないから、いっしょに悲しめる隙があるよ。分かち合えるものじゃないなら二倍あればいいじゃん。これもBUMPのパクりね。インターネットの友だちたち、みんな生きるのへったくそで愛おしいよ。こんなに可哀想で可愛い生き物、他にいないから。最初はどうだったか忘れたけど、あなたたちの苦しみが好きなんじゃなくて、あなたたちの苦しみが作ったあなた自身が好きなので……あなたって言葉あんまり使うと怪しいね。

毎日死にそうに生きてる。生活は最低だよ。あまりにも誰もいないわたしの現実世界、誰かに依存してしまわないようにこんなにも独りなのかしら。誰か来てよ、このサイテーな街。コメダで話そー シロノワール半分こしよ

あたしは中2のとき、時速36kmの「最低のずっと手前の方で息が続かなくなっている」て歌詞にすごくすごく共感してね。でもいま。最低の奥の奥まで来た気がするよ。笑っちゃうくらいの絶望!底なし沼みたいに、どんどん沈んでいくのが、恐ろしいよ。だけど少しずつ、中学のときに聞いていた音楽を聴けるようになってきた。大好きだったバンド。無理やりにでも希望を見出そうとしてくるんだね。どうしようもなく腹が立つけど、それを真っ直ぐに歌えるのってほんとうに素敵だよ。愛してたよ。そのときそのラスラビにあたしはちゃんと感動できていたよ。最近どう?うまくやれてんのかな。タイアップとか、増えてきてる?大好きだったときにCM起用されてあたしほんと、泣いちゃうくらい嬉しかったな。大好きだったことちゃんと、覚えとくからしつこいくらいに確認させて。そのうち今のめんどくさい感情もまるごと愛せるかも、だから。それとは別のバンド、解散しちゃった。痛みの中にちょっと潜む対価に今も懸けてしまうのはどうしたらいい?わたし、まだ、わかんないよ。なんかあたし、霧が晴れたみたいな朝があって、そのときその曲聴いて、見つけたと思った。でもなんかまた見失っちゃったの。程よいくらいのユーモアだけ抱えてまだゆらゆら迷ってる。

すべり落ちてく言葉の受け皿はここだけだから。ねえお願いだれかあたしを見つけて。ここにはこんなにだらだら書けてでも、願書には一文字も書けてないよ。でも懸けてしまう、から、がんばる がんばるがんばるがんばる!

がんばる