ネクラポップのギターだったひと、一か月だけ通った高校の斜め前の席だった男の子に似ててやばい。あの子はそんなふうに、思い出せてしまえる存在だったのか。その子と話したことや見つめていたことより、その子のいないところでその子を考えていたことの方がなんだか鮮明だ。ガガガSPのはじめて君としゃべったを聴いて、あたしは傲慢な怖がりだから、彼がこれを聴いてあたしのことを思い出してくれてたらいいのにとおもった。恋をしてるときだけあたしの脳内はいつも愚かでしあわせだった。わたしはその子と話したことを覚えてる。向こうから話しかけてくれたことも。あたしが東京03好きって言ったの覚えててくれた。このひとになら、わたしが本当に一番好きなコンビのこと、ラブレターズのこと、話したいって思った。雰囲気がちょっと溜口に似てたし。マジ歌選手権は見たことあるって言ってたな。M‐1とかは見てるって言ってたな。キングオブコントみた？ラブレターズ出てたの。あたしが大好きなラブレターズのコント、見た？でもねーーあたしきみが面白いって言ってたゴールデンカムイ、20話も読めてない。結局恋に恋してるだけだよ、お互いしあわせになろうねでも、ラブレターズ好きな子とは付き合わないでね。ラブレターズの良さをきみに伝えるのはあたし以外ありえないから！
